今回は私が発信している怪我予防の基礎についてまとめていきます。
私も怪我予防の発信の中で、ストレッチ(ストレッチング)は特におすすめしていますがそれは何故なのか?ということや、ストレッチングの目的や必要な知識をまとめてみます。
ストレッチングはスポーツの怪我(スポーツ傷害)や疲労に対応するための重要な手法であり、コンディショニングの手法としても高い位置づけにあるものです。柔軟性の改善や疲労回復にストレッチングは効果的であり、また、覚えれば誰でもできる手頃で身近なケア方法であるため、私も強く一般の方にもおすすめしています。
ストレッチングを行う目的は上記にも少し書いていますが、まとめると
①コンディショニング
③傷害予防(怪我予防)
にまとめられます。
この背景にはストレッチングを行うことにより、筋肉の緊張緩和、関節可動域の増大、血流が良くなることで疲労回復の推進などの生理学的効果があるからです。
①のコンディショニングであれば、スポーツでしっかり動けるようにウォーミングアップで柔軟性を高めるストレッチングをしたり、左右差のバランスを整えたり、体の状態把握にも使えます。
②のリハビリテーションでは固く硬った筋肉をストレッチングをして緩めたり、血流を良くしたり、力が発揮しやすいようにしなやかに調整できます。
③の傷害予防では筋肉の疲労から起こる怪我をストレッチングを行うことで予防したり、スポーツ後にクーリングダウンでストレッチングを行いケアをします。
ストレッチングは怪我予防の王様だと私は思っています。
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ストレッチングを効果的に行うためには筋肉がどこからどこまで付いているのかを理解し正しいポジションをとることが大切です。また、筋肉と神経の関係を知ることでより効果を高めるストレッチングの方法を選択できるようになります。筋肉と神経の関係について2つご紹介します。
❶伸長反射
筋肉は急に強く伸ばされると筋肉の中にあるセンサーが働き、筋肉がそれ以上伸ばされて怪我しないように反射的にその筋肉をギュッと収縮させる反応のことです。筋肉の伸び過ぎによる怪我を防止する体の防御反応のひとつです。強い痛みを感じるストレッチングや勢い良く強いストレッチングは怪我をする場合があります。
❷相反性神経支配
例えば太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)に力を入れている時《主動筋》、後ろにある太もも裏の筋肉(ハムストリングス)《拮抗筋》は緩みます。これは運動がスムースにできるように自動的に働く仕組みで相反性神経支配と言います。ストレッチングでもこの仕組みを利用して緩めたい筋肉を効果的にもアプローチできますし、やり方を間違えれば逆効果になってしまうこともあります。
ストレッチングの基礎知識を押さえてより効果的なストレッチングをして怪我予防をしていきましょう。
(ストレッチングの手法についてもまた書きます)
さかいゆきでした。