フリーアスレティックトレーナーの
さかいゆきです。
今回は"私が怪我予防を発信しようと思った経緯と理由"について書きます。
私の怪我予防を広める活動の始まりは、私が高校生の時の部活動中に感じた些細な疑問でした。
『なんで怪我するんだろう?』
『なんであの子はプレーできないんだろう?』
部員の半分は怪我していたし、私自身も肩や肘を痛めた。でも当時はなぜ痛くなったのかも分からなかったし、怪我への対処なぞもちろんわからない、身近に詳しい人も居なかったし、怪我は予防できるものだとはまったく頭の中に存在すらなかった。顧問の先生やコーチも今思うと怪我について何も知らなかったのだと思います。
高校生の私はそれまでの人生で熱中できるものやことに出会えていませんでした。でも、『怪我』に興味が出たのは当時は自覚はありませんでしたが、今思うと私が初めて自分で見つけた"興味が出た疑問"なのでした。
そのささやかな『私の疑問』と再会することになったのは、私が高校を卒業し将来何をしたいかを模索しながらフリーターをしていた時でした。遊園地や飲食店など色々なアルバイトをしていたのですが、スポーツのスタジアムスタッフもしていました。そこで野球やサッカーなどの試合会場での裏方仕事をしていたのですが、初めてサッカーのスタジアム(味の素スタジアム)で働いた時に私は整備された綺麗な緑の芝生に一目惚れし、漠然とスポーツの仕事をしてみたいと思い立ちました。
スポーツの仕事といっても本当に何も知らなかったのでインターネットで探しまくりました。そして専門学校があることを知り、オープンキャンパスに行き、そこで【アスレティックトレーナー】という選手をサポートする仕事があることを知りました。こうして高校生の私が抱いた疑問の答えを見つけに行くことに繋がりました。
専門学校での2年間はそれまでの人生の中で一番充実し、最高の仲間に出会えて、難関と言われるアスレティックトレーナーの資格も奇跡的に現役で取得することができました。
その後は縁あってスポーツ整形外科のリハビリ現場で10年勤め、【イタリア発祥の認知神経リハビリテーション】という素晴らしいリハビリと尊敬する理学療法士の方に出会えて私の軸が定まり、現在はフリーのアスレティックトレーナーとして怪我予防を知ってもらえるよう活動をしています。
スポーツ整形外科に勤めていた時、患者として来院したたくさんのこどもたちに出会いました。怪我には交通事故のように一瞬で起こるもの(スポーツ外傷)と時間をかけて起こるもの(スポーツ障害)がありますが、後者のスポーツ障害は防げる怪我です。その防げる怪我をしてしまい大好きなスポーツから長期間離れなくてはいけなくなったり、大事な試合に出れず涙するこどもたちを私はたくさん見てきました。毎回目の当たりにするその負のループをなんとかしたい、その為には外に出て地道に発信していかないといけないのではないか、スポーツ現場に怪我は予防できると伝えられたら現状を変えることが可能なのではないかと思ったのです。
私が怪我予防を発信する理由は…
高校生の私が抱いた疑問の答えをもってスポーツ障害は防げることを日本中の小学生〜高校生のこどもたちと保護者の皆さん、スポーツを指導する監督・コーチの皆さん、部活動の顧問の先生に伝えたいから、です。
わかりやすく、楽しくお伝えしていきます。